皆さんこんばんは。
休日の朝の電車にはノスタルジーが存在すると感じた永井です。
さて、昨日(2016年9月16日)リリースとなったロバートグラスパーエクスペリメントの新作をレッスンの移動中にリスニングしていました。
今年はネオソウルやヒップホップにフォーカスしたバンドプロジェクトが動きそうなのでグラスパー周辺の流れはとても参考になります。
新作Artscienceはコラボレーション無し!
ビート面では80’s Dance/Discoを今風に昇華した曲などもあり、新しいネオソウルの流れを感じます。
サウンド面でもストリングスの導入やコード進行、ギターのオクターブリフなど、80’s Dance/Discoのストリームを曲によっては感じさせてきています。
ヒップホップ的なループ要素にロック的なアプローチでしっかりとした歌を聴かせるという試みも感じられます。
さらに注目したいのは今回のアルバムでは他のアーティストとのコラボレーションという形を採用せず、ロバートグラスパーエクスペリメントのメンバーのみでアルバムを制作したという点。
過去にリリースしたエクスペリメント名義の1st「Black Radio」、2ndの「Black Radio 2」さらにはピアノのサウンドに回帰したグラスパーによるアコースティックなピアノトリオでのカバーアルバム「Coverd」など完全なオリジナリティーというより、アーティストとの実験(まさしく、エクスペリメント)を試みる感覚の制作が多かった印象。
この様なコラボレーションというワーク自体もロバートグラスパーエクスペリメントのネーミングの由来なのでは?と勝手にアナライズした永井でしたが、今回はメンバー間でのエクスペリメントを試みている感覚。
今回のアルバムタイトルArtscienceの由来にもグラスパーは…
「素晴らしい〈Art〉の背後には、必ず〈Science〉(訓練を積んだ技術)が存在している。しっかりと研究されて、練り上げられてこそ素晴らしい芸術が生まれると思う。それがタイトルの意味だね」
とインタビューにて答えています。
メンバー間でのバンドサウンドを探求するオリジナリティー溢れる一枚。
ロバートグラスパーエクスペリメントによる新しいジャズサウンドをまだまだ堪能したいと思う永井なのであります。
Cheers.