こんにちは。
先日のブログに引き続き、今回も最近愛用しているペダルの紹介をしたいと思います。
最近のペダル入れ替えの中でもキャラクターが際立っているのがGamechanger Audioから発売されているサウンド・サスティナー・ペダルのPlus Pedalでしょう。
そんなわけで本日はこのペダルの魅力に迫ってみたいと思います。
Game Changer Audioについて
Gamechanger Audioはラトビア発のメーカーで、最近発足したメーカーのようですな。
2015年にPlus Pedalの雛形を制作し、Winter NAMM 2017でローンチ。後にクラウドファンディング・キャンペーンにより2017年8月にはPlus Pedalの製造が本格化といった感じです。
“音楽エレクトロニクスにおける未知の領域を探索し、ミュージシャンとエンジニアの想像力を伸ばし、真の価値をもたらすデバイスを創造することを共通の目標に掲げ、スタートした会社です。“
media integration, inc. Gamechanger Audio
Plus Pedalについて
あらゆる楽器でサステイン/ソステヌートを可能にするGamechanger AudioのPlus PedalはElectro HarmonixのFreezeに似た様な位置づけのペダルで、演奏した音をペダル操作によってキャプチャーし、その上に演奏を重ねることのできるペダルです。
音質が良い!
上記にも記したElectro HarmonixのFreezeと機能的には似ているんですが、サステインされる音の音質面を比較するとGamechanger AudioのPlus Pedalの方がかなりナチュラルなサウンドである印象でした。
逆にElectro HarmonixのFreezeは少し電子音っぽい印象のサステイン・サウンドです。
ペダルの踏み心地が良い
Gamechanger AudioのPlus Pedalを特徴付けるのがピアノのダンパー・ペダルをエフェクト・ペダルに採用している点です。
このペダルがまた操作性が抜群でして…踏み込みを2段階に分けることができ、キャプチャーされた音の音量をリアルタイムで調整できます。
踏み込みを浅く(マニュアル車のクラッチを噛ませる感じに近い)すると小さなサステイン・サウンドが得られ、思いっきり踏み込むとサステインされた音が大きくなります。
踏み込みに反応してサステインされた音の音量はリアルタイムで調整できちゃうんでめちゃくちゃ汎用性が高いです。
Wet Only Switchでさらなる表現へ
Gamechanger AudioのPlus Pedalには専用のエクスプレッション・スイッチが別売りで展開されています。
このWet Only Switchによりバイパス音をカットし、Plus Pedalのサステイン・サウンドのみをプロダクトするモードへ瞬時に切り替えることが可能で、それによりヴォリューム操法のような効果を生み出すことができます。
もちろん筐体横のスイッチを手動で切り替えてもWet Only化は可能なんですが、インスピレーションが沸いた瞬間にこのモードへ切り替えられるWet Only Switchがあると、より一層の表現の幅を広げるにはよろしいかと。
エフェクトループでさらなる表現へ
Gamechanger AudioのPlus Pedalにはエフェクト・ループアウトが備わっています。
ここからモジュレーション系のエフェクターなんかにチェーンしてやると、サステイン・サウンドのみにエフェクトをかけることもできます。
デモ・ムービーではトレモロやドライブをかけていますね!
これも表現の幅を広げてくれるPlus Pedalならではの機能でしょう。
Freezeとの比較
さて、Gamechanger AudioのPlus Pedalについてざっくり解説してきました。
サウンド・サスティナー系ペダルとしては間違いなく最高峰の一台でしょう。
ただ、その多彩な機能ゆえ筐体の大きさや重量が少しネックになるって方も多いかなぁ…という印象。
Gamechanger AudioのPlus PedalとElectro HarmonixのFreezeとではFreezeの方が圧倒的に軽量でコンパクトサイズです。
なので、品質よりもサスティナーの効果を中心に考える場合はこちらでも十分かなと。
まだまだあるサウンド・サスティナー系ペダル
今回は変わり種なGamechangerのAudioのPlus Pedalを紹介してきましたが、他にも面白いサウンド・サスティナー系ペダルがリリースされています。
Electro Harmonix 「Superego」
これもFreeze同様、Electro Harmonixからリリースされているサウンド・サスティナー系ペダルです。
一時期Lage LundやGilad Hekselmanなんかも使っていましたね。
Freezeに少し機能性を付け足した位置づけのペダルです。
しかしその点Freezeよりも大きい筐体となります…。
Infinite Jets Resynthesizer
Hologram ElectronicsはJason Campbell と Ryan Schaefer によって2015年にテネシー州ノックスヴィルで設立されたペダル・メーカー。
そんなHologram Electrnicsが発表したInfinite Jets Resynthesizerは、演奏のダイナミクスを感知し、個々のノートやコードをサンプリングして、Blur, Synth, Glitch,Swellなどの個性的なモードを通じて「シンセサイズ」する画期的なエフェクト・ペダル。
Electro HarmonixのSuperegoをより強力にしたイメージのサウンド・サスティナー系ペダルです。
使い所のセンスが人一倍要求されるサウンド・サスティナー系ペダルですが、追求することでより高い独自性を確立できるでしょうね!