Miles Davisでもリスニングしながら
- 公開日 2018/09/28
こんばんは。
昨日のブログで触れていった「50年代のジャズストリーム」を理解したい欲求と探究心が少しずつ高まりつつある永井です。
というわけで早速本日からとりあえずジャズストリームの中心人物であるMiles Davisのレコードを整理してまして…。
意外にもコレクション少ないなーとか思いながら作業中にリスニングしてました。
本日はマラソンセッションの一枚である「Relaxin’」と「Bag’s Groove」をチョイス。(ここら辺はまともに聴いてなかったなぁ…)
「マラソンセッション」とは?
マラソンセッションとはJazz専門レーベルであるプレステッジからメジャーな音楽レーベルのコロンビアへ移籍する為に僅か2日間でアルバム4枚分を驚異的なスピードで録り終えたというMiles Davisの数ある歴史の中のエピソードの一つを指します。
2日間でアルバム4枚分といった録音ペースの為、もちろんほぼ全てのテイクがワンテイクで録音されています。
臨場感溢れるレコーディングのやりとりなどがそのまま録音されていて、その緊張感を味わうのもこのマラソンセッションシリーズ盤の醍醐味でしょうかね。
今回取り上げたRelaxin’はマラソンセッションでは3枚目のリリースとなりまして、1曲目となる「If I Were a Bell」はMiles Davisの「かすれ声によるバンドへの指示」から始まるというとても画期的なアルバムだと思いますねぇ。
内容も高評価が多いんでマラソンセッションは50年代のMiles Davisを知る上では必聴の4枚かと。
コレクションも他の3部作はまだ未入手なんでしっかり購入しておかないと。
喧嘩セッションの逸話を持つ「Bag’s Groove」
Bag’s Grooveはマラソンセッションよりも2年ほど前に録音された一枚です。
この盤にも面白い「逸話」があるのでご紹介したいと思います。
Miles DavisはピアニストのThelonious Monkに対し「俺のソロのバックを演奏しないでくれ」と命令したらしいんですね。それで頭にきたTheloninous Monkは本作とは異なる「Modern Jazz Giants」に収録された「The Man I Love」にてアドリブ演奏を途中放棄。(盤は違えどThe Man I Loveは「Bag’s Groove」と同じ録音です)
スタジオの奥からトランペットの音を出して指示を出すMailes Davisのトランペットもリスニングすることができます。
ただ2人は仲が悪いとかではないようです。
喧嘩セッションの逸話が先行しましたがパーソナルはThelonious Monkをはじめ、Milt JacksonやSonny Rollinsといった錚々たるメンバーが参加しております。
「Bag’s Groove」もなかなか穏やかな雰囲気で個人的に好みの盤となりました。
タイトル曲である「Bag’s Groove」はMilt Jackson作曲のF Bluesですが、ここでのTheronius Monkのソロがまた程よい浮遊感で大変好みであります。奇抜さの中にも、彼なりのモチーフがしっかり描かれていて良い感じ。
Miles Davisのソロも雰囲気感じますねぇ。抑えの効いた「音をチョイス」している感じがたまらんですな。
しばらく音楽のリスニング時間はMiles Davis漬けになりそうな永井さんなのでした。
それでは、また。