9月18日よりレンタル開始となりました、映画セッションを昨晩鑑賞しました。劇場にて鑑賞したかったのですが時すでに遅し…気づいた時にはすでに上映は終了。待望のレンタルリリースに伴って即刻TUTAYAへGO!!(笑)久しぶりの映画鑑賞タイムを堪能いたしました。
正直なところ鑑賞するのはツラかった
プロのジャズドラマーを目指し、NYの音楽学校に入学した主人公ニーマンを巡ったドラマです。
鬼コーチであるフレッチャー先生からの罵声に感化されて手から血を流しても練習したり…血まみれになっているにもかかわらず(ハードすぎる練習で痛めた手と指の傷から出血)鬼コーチはキャラバンの倍テンのテンポに主人公を付いて行かせようと「faster!!fasteeeeeeer!!!!」(もっと早く叩け!!!)と叫び続けるシーンが印象的(笑)負けん気の強いニーマンは必死になって付いて行こうとするんですが…。
これ以上お話しするとネタバレになってしまうのでここまでにしますが、とにかく鬼な世界ですがラストシーンは痛快で思わず終始笑みがこぼれていました。またカメラによる演出も実に巧妙でカメラカットによるスピード感と緊張感の演出が素晴らしい映画です。
幸いにも私がジャズギターを学んでいる時の先生方には劇中のフレッチャー先生のような鬼コーチの先生はいなかったのですが、自分自身で練習に対して常に厳しい視点でいました。無理にでも何時間も時間をとりとにかく練習。いくらクタクタでもどんな状態でも練習していました。3.11の大地震で当時帰宅難民となった私は横浜から10kmを3時間ほどかけて歩き帰宅し、停電が起こっていてちょっと周りがいくらパニックな環境でも部屋にロウソクを灯しギターを練習しました。(その時東北の状況は全く把握出来ていませんでした)それ位鬼となって自分自身を痛めつけて練習をしていた時代があったんです。映画を観ているとそんな当時の記憶が蘇り少し辛い気持ちに…(笑)
むしろ楽しまなくちゃいけない
劇中では伝説的アルト奏者のチャーリーパーカーが大飛躍をした経緯が数回紹介されます。
ドラマーのジョージョーンズにセッションでヘマをしたパーカーは演奏中にシンバルを投げられ強制終了。大恥をさらしてその場を後にしました。翌日からパーカーは練習の鬼となり1年後にとんでもないソロ演奏を吹きまくる凄腕プレイヤーと化しました…。
という有名なお話ですね^^
ただ、ここには野心といいますか…「あいつに負けてられっか!!」みたいな野性的精神といいますかそんなものがモロに凝縮されていてなんだか個人的には息苦しいような感じもします。若い頃の私もそんな精神だったので音楽を楽しむというよりか、音楽を競技的な観点で捉え必ず優劣をつけているような感じでした。今となっては「それってどうなんだろ?」と180度違うところからの景色を堪能しています^^
パーカーは野心に燃えて練習により一層身が入ったのでしょうが、やはり根底では「負けたくない!」という精神より「あぁ、実に楽しい!!」といった精神で練習に励んだ事だと個人的には思うわけです。
(こういった事に関してちゃんとしたレポートか何か資料があるんですかね?)
この映画を若くて真面目なミュージシャン志望の方が観たら結構その野心的な影響受ける可能性もあるなぁーとか考えたりしました。正直ちょっと危険かも?です(笑)楽しければ全て良しなんですけどね^^
Cheers.
最近また引っ張り出して練習してます
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