今回のジャズギター・レッスンブログはジャズスタンダードの暗記と曲の練習方法について。
はじめにメロディーの暗記方法について触れていき、最後にコード進行の暗記方法についてお話ししたいと思います。
トピックスは学習順序となっているので前の内容をリンクさせる建設的な学習が可能です。
メロディーの暗記
楽曲の持つメロディーにはあるパターンに沿って描かれることが多くあり、そのモチーフとなるパターンの習性を掴むのも良い練習になるかと思います。
All The Things You AreのメロディーはAセクション Bセクションが類似するメロディーパターンとなっていますね。
ジャズスタンダードのメロディーパターンを掴む練習法とは逸れるのですが、Hal Cloockさんの著書「How To Improvise」にはメロディーの音階を無くしての暗記方法が紹介されていますが、これも良い方法かと思います。
楽曲の音域とギターの音域を見極める
まずは取り組む楽曲が持つ音域を見極める事から始めましょう。それにより楽曲をご自身の楽器で演奏できるエリアが選定できます。
ちなみにギターの場合は24フレットのE音までを対象とすると最低音のE音からは4オクターブの音域がギターで演奏可能な音域となります。
楽曲によっては最低音のメロディーと最高音のメロディーが広いものがあり、メロディーをオクターブ上で演奏することが難しい場合もあります。
個人的に音域の広いメロディーを持ったジャズスタンダードとして思い浮かぶのはSomeday My Prince Will Comeです。
プレイエリアの選定
楽曲の最高音と最低音を見極めたら次にプレイエリアを選定します。
Jerome Kern作曲のAll The Things You Areを例に演奏例を後ほど紹介していきます。
度数による暗記
プレイエリアの選定と同時にメロディーをベースコードに対して度数で暗記する練習にも着手しましょう。
練習のポイントはメロディーをギターで奏でながらその音の度数を口で言いあげていくといったもの。
これによりジャズスタンダードの持つメロディーをシステマチックな形で把握することが可能です。
これまでピックアップしたプレイエリアの選定と度数による暗記の2つのアイデアを組み合わせることでいくつかの有意義な練習方法をあぶり出すことができます。
まずはポジションプレイでの練習についてお話ししていきたいと思います。
ポジションプレイでの練習
楽曲のもつ音域を演奏できるプレイエリアを見極めたらポジションプレイのアイデアを用いて演奏する練習をしましょう。
ポジションプレイのアイデアを導入しないと、以下のようにワンパターンにフィンガーボードを水平移動するだけのメロディーの把握となり、マッスルメモリーに依存するような暗記法となってしまうため汎用性が損なわれてしまいます。
続いて、ポジションプレイを挿入した例を確認してみましょう。
ポジションプレイのルールによりとても良質なメロディー把握練習を行うことが可能です。
Lage Lund氏のトレーニング法 「ランダムノート」
ランダムノートの練習はLage Lundさんに教わった楽曲練習方法です。