Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回
- 公開日 2018/10/06
今回のJesse Van Rullerによるギターソロからは、想定軸違いによるマイナーの様々な使い方を学ぶことができます。
演奏のデータ
Jesse Van RullerはClarence PennのCriss Cross第2作となるPlay-Pennに参加。
アルバムタイトル | Play-Penn |
参加ミュージシャン |
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楽曲 |
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録音日 | 2001年 1月 19日 |
本作に収録された「Blues for Paris」という楽曲にて演奏されたギターソロを今回のJesse Van Rullerジャズギター・スタイルの分析対象としています。
コード進行について
Crelance Pennによる「Blues for Paris」はCharlie Parkerの「Blues for Alice」のコード進行を利用したFブルースとなります。
一般的なジャズ・ブルースのコード進行
極限まで細分化されたブルースのコード進行により、Charlie Parkerが得意とするバップ的なアドリブソロが演奏しやすいフォーマットとなります。
Jesse Van Rullerのアドリブ演奏術解体
それではまず今回分析していくJesse Van Rullerによるギターソロの全容をご確認ください。
「Blues For Paris」 ソロトランスクリプションの紹介
今回取り上げているJesse Van Rullerによる「Blues for Paris」のジャズギター・トランスクリプションを下記のリンクにて販売中です。
興味のある方は今回の学習に合わせて是非とも活用してみてください。
Jazz Guitar Transcriptions
Ⅴ代理のマイナーとしてのマイナー活用
まずはJesse Van Rullerによるギターソロの第2小節に注目してみましょう。
ここではベースコードであるB♭mに対してFm7とB♭mが想定されてフレージングが作られています。
第1、2拍のFm7の想定によるギターソロでは11thの音をブレンドする形をとり、ベースコードのB♭mの和音を匂わせるテクニックが垣間見れます。
さらにJesse Van Rullerはさらに違った視点でFマイナーをブレンドしたギターソロを組み上げています。
オルタードとしてのマイナー活用