横浜・川崎・武蔵小杉のギター/ジャズギター教室

2015.08.17.Mon

ジョンスコフィールドのコンディミ研究

今回のジャズギター講座はジョンスコフィールド氏の主にコンディミワークを中心に解説していきます。

ジョンスコフィールド研究の参考音源


今回は「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰでのフレーズからコンディミをいかにしてサウンドさせるか?」というテーマでジョンスコフィールド氏のアドリブフレーズを研究してみましょう。

まずはジョンスコフィールド氏のアドリブフレーズを確認します。

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | 今回のアドリブフレーズ

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上記のジョンスコフィールド氏のギターアドリブフレーズにおけるD7上でのコンディミの使い方は特に注目したいところ。

FからB♭(循環)の3度音へ行き着いたかのようなサウンドで解決ライン風に響かせています。
ですがこれもジョンスコフィールドの多用する純粋なコンディミでのアプローチです。
1,2拍目はD7の5th-3rd-♯9-♭9と下降しています。

これらはコンディミのテンションです。

G7上でのE音(コンディミノート)の入れ方がまた秀逸です。

ここでジョンスコフィールド氏はさり気な浮遊感を演出しています。ここがE7のコードアルペジオ構成になっているのが確認できますか?

ドミナント7に対してⅥ△もしくはⅥ7などはコンディミの効果的なアッパーストラクチャートライアドとして機能します

C7上では大胆にコンディミノートの♭9th音を伸ばしています。

ジョンスコフィールド氏のコンディミによるギターアドリブフレーズの思い切りはすごいものがあります^^

コンディミなどを想定したアウトな感じを演出するのであればこれくらいの思い切りは必要だと思います(笑)

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | コンディミのアドリブフレーズ

sco_1_analy



安定したギターアドリブフレーズの構築

ジョンスコフィールドの多用するコンディミはメカニカルな印象を受けやすい/演出しやすいスケールで、
コンディミのみでのアプローチにはある程度の安定性が必要にも感じます。

ジョンスコフィールドのEx.1のギタアドリブフレーズ譜面では各コードの3rd音へ繋いでいくことで各コードへ解決をして安定性を演出しています。

アウトな雰囲気をコンディミで演出し後半はターゲットへ向かい解決をさせています。
ジョンスコフィールド特有のギターソロの持つコンディミのフワフワした感覚の中でも
要所要所でしっかりと安定感(解決)を演出することでインサイドとアウトサイドの対比を見事に表現しているんです。

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | 解決のアドリブフレーズ

sco_1_3rd

4度インターバルによるアドリブフレーズ

コンディミとは少し話は逸れますが4度でのアドリブフレーズ積みもジョンスコフィールドの得意とするアプローチですね。

4度という無機質で幾何学的な音程は連続して弾くことでソロの中に程よいスペース(厚みとでもいいましょうか…)を作り出すことが可能です。浮遊感の演出も可能ですね。

この4度の持つ浮遊感もジョンスコフィールド節の特徴といえます。
ジョンスコフィールドはスライドを交えて大体2度ないし3度音程で4度を動かして演奏することが多いです。

この感じはジムホールからの影響と考えられますね。
ジムホール氏作曲のCarefulAコンディミのブルースでコンディミをサウンドさせるヒントになります。

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | 4度のアドリブフレーズ

sco_1_4do


ここで、もう一つのジョンスコフィールド氏のギターアドリブフレーズ演奏例を見ていきましょう。

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | Ⅱ-Ⅴのアドリブフレーズ

John Scofield,ジョンスコ,コンディミ,Analysis,アナライズ,コピー,ソロ,フレーズ



今度はKey of E♭でのⅡ-Ⅴアドリブフレーズです。早速それぞれのポイントを見ていきましょう。

7度音程でのアドリブフレーズ

短2度長7度を組み合わせる演奏はジョンスコフィールドが得意とするコンディミの演出です。

ジョンスコフィールドはスライドやハンマリングで短2度音程をそして長7度の音程をその後にかませます。
コンディミスケールで半音になっている箇所全てでこの短2度と長7度でのアプローチは可能なので遊んでみていただければと思います^^

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | コンディミインターバル

sco_2_2-7

4度音程でのアドリブフレーズ

ジョンスコフィールドのこのギターアドリブフレーズでも4度音程が出てきました。
B♭の♭Ⅲm代理的Dマイナーペンタトニックでのアドリブフレーズのようにも感じます。

私はペンタトニックの時にこのような動きをソロラインに持たせてやることが多いです。

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | 4度のアドリブフレーズ

sco_2_4th

拍の伸縮と操作

ジョンスコフィールドは拍の感覚を揺らぐように先取りをしたり解決を遅らせたりさせることがあります。
コンディミとも相まって凄まじいウネウネ感です^^

ジョンスコフィールドのウネウネアドリブフレーズを構成させるコツの一つに下記の譜面のような先取り遅れた解決を入れるという拍の感覚を伸ばしたり縮めたりするアプローチがあります。

このようなノリを作り上げるコツはリズムを脳内でそして心で歌うことです。

演奏中にリズムにフォーカスすると劇的にラインが変わったりするから面白いものです♪
その際、音の要素(コードトーンやスケール)にはフォーカスをあてなことでコードの変わり目をあやふやにすることが可能です。

ジョンスコフィールドのコンディミ 研究 | 拍ずらしのアドリブフレーズ

sco_2_triad

今回のレッスンブログのまとめ

今回はジョンスコフィールド氏のコンディミワークを中心にアドリブフレーズの研究をしていきました。

コンディミの使い方にはある方向性をもたせてあげることでサウンドさせることが安易に可能になります。

コンディミを演奏のアイデアに取り入れるためにまず良い出発点となると思うのは、コンディミもマイナータイプのスケールであるということです^^

今回のジャズギター講座の記事が一人でも多くの方の役に立つことを願っています。

最後までありがとうございました^^

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