Mark Turner コンテンポラリージャズアドリブ分析
- 公開日 2018/08/11
- 最終更新日 2018/09/04
革新的サックス奏者 Mark Turner
Mark Turnerは1965年11月10日オハイオ州はフェアボーンの生まれのジャズサックス奏者。
90年代以降あらためて評価されている「ドライブ感よりも浮遊感を重要視」したクールジャズ寄りの知的な演奏スタイルを進化させメインストリームへ押し上げた張本人である。
また同時期にKurt RosenwinkelとQurtetを結成したMark Turnerは、94年ダウンタウンにオープンしたジャズクラブ「スモールズ」を中心に活動を開始。
当時からスモールズは多くの新進気鋭な若手ジャズミュージシャンの情報交換の場となっていたそうな。
分析するアドリブの収録盤と楽曲について
今回参考とするフレージングソースは、Tad Shull(1955年10月15日コネチカット州フェアフィールド郡ノーウォーク出生のテナーサックス奏者)との共作となる「Two Tenor Ballads」に収録された「Blue In Green」でのMark Turnerによるアドリブ演奏から。
アルバム名 | Two Tenor Ballads |
参加ミュージシャン |
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楽曲 |
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録音日 | 1994年12月30日 |
Criss Crossからリリースされた本作はジャズスタンダードやジャズメンによるオリジナルのスタンダード曲集である。Mark Turnerは3 – 7 – 8のBill Evansの楽曲をTad Shullは4 – 5 – 9を選曲しています。
今回のジャズギター・レッスンブログにて取り上げているMark Turnerの選曲した「Blue In Green」はトランペッターでジャズの帝王であるMiles Davis作曲のジャズバラード。
といってもこれはクレジット上であってこの曲の真の作曲者はBill Evansとされています。
「Blue In Green」はメロディックマイナーのサウンドを理解するには良い楽曲なのではないでしょうか?
それではMark Turnerによるジャズ・フレーズを確認していきましょう。
Mark Turner ジャズアドリブフレーズ
Mark Turner ジャズアドリブフレーズ 第1小節
Fコンディミのダイアトニックテンションを利用し、ベースコードとなるF7のⅢdim7代理となるAdim7のコードトーンへアプローチを加えフレーズメイクがなされています。
また、3連符を2音のグループとしたポリリズム上での