今回は秀逸なLage Lundのソロ/モチーフ展開に注目します
今回はLage Lundの最近の演奏ラインからのスケッチです。クールな印象の強い後期ではマイナーのフォームであったり5度をうまく使っていたりとポイントがいっぱいなのですが、今回は音使いというよりモチーフ展開に注目します。譜面が長いので赤字での解説も付け加えておきます。ご参考にしてください。
■フォーマット : ブルース Key of C (今回取り上げるブルースは特殊なフォーマットとなっています)
モチーフのインターバルとリズムに注目
2度と増4度のコンビネーションのモチーフがソロのピックアップから13小節目(ピックアップの2小節はカウントしていません)まで続きます。さらにモチーフの音型に8分休符を織り交ぜてリズムの伸縮性を表現しています。該当箇所は9小節目の段。ここで休符を加えたモチーフを異なった拍で演奏していますね。こんなモチーフを形成するトレーニングにオススメなのがこの教本とこの教本です。
コツは、リズムの型を頭で歌いながら演奏することとスペースへ意識をたくさん注いで空間でソロの形を描くこと。これは口での説明が難しいので、レッスンにてお話ししたいと思います(笑)
終止感の演出
13小節目のモチーフの終わりのフレーズは終止感を感じますね。今回はF7に関連性のあるDマイナーの音型と見立ててみました。Dマイナーとして想定した場合で音型の音にナンバリングしてみると…1:D音(Root)、♭3:F音、4:G音、5:A音の1-♭3-4-5の音型であることがわかります。この音型はBeBop時代から結構耳にするマイナーの有名な音型です。この音型のRootで終わることで終止感の演出を強めることができます。
まとめ
結構大胆にモチーフで歌い上げているソロですがとても美しくまとまっていますよね。秘訣はエッセンシャルなモチーフのアイデア(短くてシンプルなもの)に少し肉付けをしまた違った肉付けをする感覚でモチーフを発展させるとこの手のラインは取り入れやすいでしょう。肉付けするマテリアルとして取り入れやすいのはスケール。ここでもスケール1発でいかに歌い上げられるかが試されます(笑)是非、1発のモーダルな演奏でスケールを練習してみてくださいね♪
この動画もスケールの練習の参考になれば嬉しいです。
[動画の後編はこちらです]
●参考音源
横浜、川崎、武蔵小杉のギター教室 / 永井義朗 ギター教室
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