Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析 第8回
- 公開日 2018/08/21
- 最終更新日 2018/09/03
今回のジャズギター・レッスンブログでは過去に以下の記事でもお送りしたLage Lundによる「Darn That Dream」のジャズギター・アドリブからLage Lundのジャズギター演奏スタイルを分析したいと思う。
Lage Lund 2作目のアルバム「Standards」
今回のジャズギター・レッスンブログで参考とするフレージングソースは、Lage Lundの日本規格盤の2作目となる「Standards」に収録された「Darn That Dream」でのLage Lundによるジャズギター・アドリブ演奏から。
「Standards」はその名の通りジャズ・スタンダードを中心に演奏されており、初期のLage Lundのギタースタイルを研究する資料としては美味しい1枚である。
(ちなみにLage Lundによるアルバム1作目は「Romantic Latino -for Ladies-」である)
アルバム名 | Standards |
参加ミュージシャン |
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楽曲 |
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録音日 | 2007年 1月31日 – 2月1日 |
続いて、今回のジャズギター・レッスンブログで題材とするLage Lundが演奏したジャズ・スタンダード「Darn That Dream」について少し触れていくことにする。
ジャズ・スタンダード「Darn That Dream」
Darn That Dreamは1939年にJimmy Van Heusenにより作曲され、Eddie DeLangeにより作詞された楽曲である。
翌1940年にはBenny Goodman楽団の演奏とシンガーのMildred Baileyによって初のレコーディングが行われ大ヒットとなる。
「Darn That Dream」は本来、ブロードウェイ・ミュージカル「Swingin’ the Dream」(1939.11.29オープン)で初めて披露されたが。わずか13回の公演の後、翌年12月9日に幕を閉じている。
「Darn That Dream」のコード進行
「Darn That Dream」は大きくAセクションとBセクションとの2つのセクションにより構成され、AセクションはKey of G MajorとなりBセクションは短3度下降となるKey of E♭ Major(もしくはAセクションの同主短調のKey of G Minor)となる。
上記のコード進行は原版に忠実な「Darn That Dream」のコード進行となる。
コード進行を現代のアレンジで細かく解釈したスコアも多い、発展した「Darn That Dream」のコード進行は日本ではジャズスタンダード・バイブル、海外ではReal Bookなどを参考にしても良いだろう。
また、「Darn That Dream」のオリジナルの構成では冒頭にKay Of E♭のヴァースが挿入される。
それでは、ここからLage Lundのジャズギター・スタイルを分析していくこととする。
Lage Lundのジャズギター・アドリブソロの解説
今回のLage Lund ジャズギター・アドリブ分析の対象となるフレージングは第1コーラス第19小節 – 23小節を対象としている。
ここにLage Lundによる「Darn That Dream」のトランスクリプションを作成した際の動画を添付するのでご確認いただきたい。
今回取り上げている Lage Lundによる「Darn That Dream」のジャズギター・トランスクリプションを下記のリンクにて販売中である。
興味のある方は学習に合わせて活用いただければと思う。
Lage Lund ジャズギター・スタイル 分析 第1小節
ベースコードであるGメジャーコードに対して、平行調となるⅥマイナー・トライアドのEマイナー・トライアドを利用したアドリブソロである。
この時代のLage Lundはメジャーコードに対してマイナーによるアイデアにてアドリブソロを構築する傾向にある。
Lage Lund ジャズギター・スタイル 分析 第1 – 2小節
第2小節のベースコードであるB♭マイナー7に対して、♭ Ⅲ度音をルートとするD♭メジャー7♯5を利用しLage Lundはアドリブソロを展開しているが、