Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析 第2回
- 公開日 2018/08/14
- 最終更新日 2018/09/03
アドリブソロ収録音源の解説
2005年のセロニアス・モンク・コンペティションで優勝したその年、ニューヨークにて録音された本作「Romantic Latino For Ladies」はLage Lundの日本企画盤第1作目となる。
アルバム名 | Romantic Latino For Ladies |
参加ミュージシャン |
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楽曲 |
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録音日 | 2005年12月12日 |
現在は残念ながら廃盤となっている「Romantic Latino For Ladies」だが、今回取り上げている「Blue Bossa」や「How Deep Is The Ocean?」などのスタンダードを多く取り上げていて、なかなか良いソースとなるので機会があれば手に入れていただきたい一枚である。
アレンジされたBlue Bossa
通常のBlue BossaはABの2セクション、16小節からなるが、Lage LundによるBlue Bossaは拍子が3拍子に変更され、さらに1コーラスが17小節へとアレンジされている。
通常のBlue Bossaのコード進行とLage Lundのアレンジヴァージョンのコード進行を比較してみたので参考にしていただきたい。
コード進行は、Lage Lundの演奏しているイントロやテーマのバッキングからの推測したものである。
過去にInstagramにてLage LundによりアレンジされたBlue Bossaのイントロとテーマのトランスクリプションを公開していたのでこちらもご確認いただきたい。
また今回取り上げているLage LundのBlue Bossaのフルトランスクリプションを以下のページにて販売をしているので、学習に合わせてご活用いただければと思う。
Jazz Guitar Solo Transcrioptions
Lage Lund ジャズギター・アドリブソロの解説
Lage Lundジャズギター・アドリブソロ 第1小節
1、2拍目ではベースコードであるCマイナーを想定しCマイナーに対するⅤ代理となるGマイナーと♭Ⅲ代理となるE♭メジャーをセット。
3拍目ではCメジャー・トライアドを演奏しているが、これは第2小節に想定されたAマイナーに対する和声となる。
Lage LundはGマイナー・トライアドに対して4度音の経過音を挿入し演奏している。また、E♭メジャー・トライアドに対しては4度音と2度音の経過音を交えてアドリブソロが演奏される。