Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第14回
- 公開日 2018/10/10
- 最終更新日 2018/10/13
今回のジャズギター・レッスンブログでは前回に引き続き、Jesse Van Rullerによる「Blues For Paris」におけるギターソロの研究を取り上げていきます。
前回のJesse Van Ruller 「Blues For Paris」 研究記事
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回
演奏のデータ
以前取り上げた「Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回」の記事では、今回取り上げているJesse Van Rullerの演奏収録盤のデータや「Blues For Paris」の楽曲解説をしていますので合わせてご覧頂ければと思います。
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回
「Blues For Paris」 ソロトランスクリプションの紹介
今回取り上げているJesse Van Rullerによる「Blues For Paris」のジャズギター・トランスクリプションを下記のリンクにて販売中です。
興味のある方は今回の学習に合わせて是非とも活用してみてください。
Jazz Guitar Transcriptions
Jesse Van Rullerアドリブ演奏術
それでは初めに今回解説していくJesse Van Rullerによるギターソロの全容を確認しましょう。
ギターソロは3コーラス目の第9小節 – 第12小節にて演奏されたものとなります。
マイナーの代理
ギターソロ第1小節にてJesse Van RulcerはベースコードのGm7に対して♭Ⅲメジャーと♭Ⅶメジャーの代理コードを利用しギターソロを構築しています。
特に♭Ⅶトライアドはコードタイプを問わずアッパーなテンションを演出するにはとても効果的なトライアドです。
今回のJesse Van Rullerのギターソロからは♭Ⅶの和声の活用が多く確認できます。
それだけJesse Van Rullerの中でもパーソナルな感覚に♭Ⅶによる代理和声があるといえることでしょう。
ドミナントの代理とホールトーン