Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第15回
- 公開日 2018/10/13
- 最終更新日 2018/10/21
今回のジャズギター・レッスンブログでは前回に引き続き、Jesse Van Rullerによる「Blues For Paris」におけるギターソロの研究を取り上げていきます。
前回のJesse Van Ruller 「Blues For Paris」 研究記事
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第14回
演奏のデータ
以前取り上げた「Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回」の記事では、今回取り上げているJesse Van Rullerの演奏収録盤のデータや「Blues For Paris」の楽曲解説をしていますので合わせてご覧頂ければと思います。
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第13回
「Blues For Paris」 ソロトランスクリプションの紹介
今回取り上げているJesse Van Rullerによる「Blues For Paris」のジャズギター・トランスクリプションを下記のリンクにて販売中です。
興味のある方は今回の学習に合わせて是非とも活用してみてください。
Jazz Guitar Transcriptions
Jesse Van Rullerアドリブ演奏術
それでは初めに今回解説していくJesse Van Rullerによるギターソロの全容を確認しましょう。
ギターソロは4コーラス目の第9小節 – 第12小節にて演奏されたものとなります。
裏コードの活用
ギターソロ第2小節にてJesse Van RullerはベースコードのC7の裏コードとなるF♯メジャー・トライアドによるギターソロを展開しています。
裏コードの演奏軸への移動はC7の♭13となるA♯音をキッカケにして裏コードへ接続が起きています。
どのようにして”その動き”を取るのか?これを考えることがとても重要ですな。
リニアラインによる観察
リニアライン(核旋律)のフィルターからJesse Van Rullerのギターソロを分析すると以下のような演奏マップを描くことが可能です。
(譜面の赤字の部分が旋律的に下降しているのがお分かりいただければと思います)