今回のジャズギター レッスンブログでは濱瀬元彦さんの著書である「チャーリーパーカーの技法」をもとにチャーリーパーカーのアドリブ演奏のアイデアを採用したジャズギターアドリブの練習法をご紹介したいと思います。
経過音アドリブアプローチの練習
今回のジャズギター レッスンブログでは経過音となる音をコードの基礎骨格を形成するコードトーン(1,3,5,7度音)やトライアド(1,3,5度音)に対して間の音となる「テンション」(2,4,6度の音など)として練習論を進めてまいります。
ビバップはアドリブでコードを表現しつつ、それらをリアルタイムで繋げていくゲーム性の強い音楽といえます。
そのアドリブのシーンで最も利用されるであろう音の単位がトライアドです。
チャーリーパーカーはトライアドに経過音を配列する事で旋律的(スケールライク)なジャズアドリブを構築していたと推測することができます。
また下降する経過音のジャズアドリブ アプローチではほぼ7度音を始点としてアドリブラインが形成されていたようです。
なぜ7度音が始点となるのか?
ジャズアドリブにてハーモニーを分散和音(コードアルペジオ)にて表現するにはアドリブラインの強拍にコードの和声音を配列するようにしなくてはなりません。
仮に8分音符でジャズアドリブの演奏を展開したとして、収まりが良いのが7度音からの下降をアドリブラインの始点とした場合となります。
コードトーンのサウンドを確認してみましょう。
コードの分散和音(コードアルペジオ)が綺麗に強拍に配列されていることがわかります。
アドリブ練習の構築
それでは最後に下降型経過音アドリブアプローチをもとに、ジャズギターアドリブの練習法を構築してみたのでそれらをご紹介したいと思います。
経過音のアプローチは、配列される音の傾向上ドミナントアプローチなどでの「コードに接続を起こしていく前提でのアドリブアプローチ」としての利用が妥当な考えとなるでしょう。
その為、ジャズギター アドリブ練習1ではドミナントモーションのサイクルに対して、今回の経過音によるアドリブアイデアを入れ込みジャズギター アドリブ練習をスケッチしてみました。
途中にトライアドでの上昇を挟み込みますが、トライアドの挿入により「どのトライアドを原型に持つ経過音アプローチ(スケールアプローチ)なのか?」を掴むことができます。
トライアドの理解はジャズギター アドリブの基礎力向上やコンテンポラリーなジャズギター アドリブスタイルには特に欠かせない要素/練習課題になると個人的に考えています。
ジャズスタンダードのコード進行に今回の下降型経過音アドリブアプローチ練習のアイデアを挿入してみても面白いと思います。
アドリブ練習の際、ジャズスタンダード選曲のポイントは「コード進行が4度進行であること」と「1小節につき1つのコードのシーンが多いこと」の2つがあげられでしょう。
ジャズギターアドリブアプローチの核となるのはズバリ「トライアド」です。
ギターなどの弦楽器に特化した特別なトライアド練習の為のジャズギター教則本をこの度リリースしましたので最後にそちらをご紹介させていただければと思います。
この度リリースしたジャズギター教則本は、ギターの指板におけるトライアド演奏の動きの可能性に焦点を当てて練習法を構築しております。
先程も触れていきましたがジャズアドリブの基礎を作り上げるには、まずコード進行感をシングルライン(単音)で演奏できなくてはなりません。
ジャズアドリブでコード進行感を作り上げるための方程式は…
「コードの説明と表現 + 説明/表現したコード繋げる」
これこそがジャズアドリブ構築の基本中の基本です。
このジャズアドリブ構築の方程式におけるコードの説明/表現にトライアドの理解力の深さが試されます!
今回のジャズギター レッスンブログの内容を通じてトライアド練習の重要性を理解した上で私の「トライアドエクササイズ教則本」によりギターにおける独自のトライアドのマネジメント法やトライアドによるジャズギター アドリブ演出のための練習法などを吸収していただければ幸いです。
ジャズギター教則本の詳細をチェックするには下記のリンクからよろしくお願いします。
永井義朗オリジナルギター教則本のご案内
最後までご拝読ありがとうございました!!
ビバップジャズギター アドリブ練習論の続編もお楽しみに。
Cheers.