今回のジャズギターレッスンブログはジャズギターイントロの構築アイデア 2をお送りします。
曲は前回と同じAll Of Meを採用し、今回もジャズギターイントロのサンプルを作成してみました。
前回のジャズギターイントロレッスンブログ
ジャズギターイントロの構築アイデア
まずは音と譜面をチェックしてみましょう。
前回はテーマのメロディーを意識してのジャズギターイントロのアイデアをご紹介しましたが、今回のジャズギターイントロはコードを拝借してジャズギターイントロを構築してみました。
コード進行はAll Of Meのラスト8小節です。
小節の拝借箇所は前回のテーマのメロディーを使ったイントロアイデアの時と同じです。
トップのメロディー
コードのアイデアでイントロを出すときであってもトップに来るメロディーラインを意識していきましょう。
コードサウンドのトップは一番響くので気を使って行きます。
何もかも自由な解釈でジャズギターイントロの構築を試みるよりも、何か一つテーマを落とし込んでいきながら作成してみましょう^^
ちなみに今回作成したイントロのテーマはコードサウンドのトップの音をライナー(線的)に接続していき一貫した雰囲気をもたらすことをテーマにして作成してみました。
開放弦の使用
開放弦によるオープンなサウンドはイントロに限らずアドリブソロやコードワークなどにも大いに役立つアイデアです。
今回は3〜4小節目に開放弦によるオープンなサウンドをプットオンしてみました。
ギターでも開放弦を使ったオープンなアプローチは鍵盤のサステインペダルのようなサウンドが得られますね^^
オープンサウンドの名手!Bill Frisellの教則DVD
Bill Frisell氏の教則DVDではオープンサウンドでのスケール演奏のアイデアなどを紹介しています。面白い内容満載です^^
かつてVHSでのリリースがあった一本ですが、VHSには日本語字幕がついていました。
ただ、Bill Frisell氏の英語はゆったりしているのでかなり聴きやすいですよ^^
メロディーの上行
今回のジャズギターイントロではトップのメロディーに注目したコードワークのような感覚のイントロ例となっています。
ターンアラウンドの箇所に注目してみましょう。
ここはKey of CのⅠ-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅴ7の進行となっているのですが、Ⅵ7の代わりとしてⅠ♯dim7を使用しています。
コード進行のディグリーはⅠ-Ⅰ♯dim7-Ⅱm7-Ⅴ7となり、今回のジャズギターイントロを構築する際に意図していたライナー(線的)な印象のパッシングディミニッシュを使用することによって表現しやすしています。
パッシングディミニッシュは今後取り上げて行きたいアイデアの一つですね^^
今回はコード進行を拝借したジャズギターイントロのアイデアをご紹介しました。
ジャズギターイントロ構築など創作に大切なのは茫漠なアイデアからのテーマの抜き取り。
(これは何にでも言えますかねw)
曲の情報やご自身のアイデアから確実なテーマを抜き取って、ある程度の概要/アウトラインを作り上げてから作成に入ると路頭に迷うことなく且つ、まとまりのあるものになると思います^^
今回のジャズギターレッスンブログの内容を一人でも多くの方にお役に立ていただけたら嬉しいです。
今回も最後までありがとうございました。