今回のギター講座はコードのお話です。ギター上で様々なコードスタイルへと発展させることができるオリジナルのギターコード構築論…名付けて「スモールコードメソッド」について解説していきたいと思います。
基本はスモールコード
まずは各コードの3度音と7度音を4,3弦(ギターの真ん中の2本の弦)で確認していきます。この2音の組み合わせを私はスモールコードと呼んでいるのですが、このスモールコードに更に音を加えていき様々な役割/性質を与えていくというアイデアが「スモールコードメソッド」です^^
Ex.1 3度と7度のスモールコード(ギターの3、4弦上)
(この仮想的なRootをギターの指板上で5弦か6弦に置きながら把握を深めていきましょう)
上記のスモールコードに6,5弦上にある各コードのルート音を加えて演奏しましょう。なんとも純粋な7thコード(5度は省略されています)が演奏できいます。これはFreddie Greenで有名なキザミスタイルのギター演奏などで主に活躍するコードになります。ベースプレイヤーのいないの環境(ギター同士のデュオなど)やソロギターなどでも頻出するコードでしょう。
Ex.2 スモールコードにベース音をプラス
ギターのトップ2本の弦には主にテンションノートなどを配置しスモールコードへ加えることができます。ギターでシンガーのバックやメロディーの裏でコードの演奏をする時はサウンドの干渉になる場合があるのでコードのトップノートのチョイスには特に注意しましょう。ギターのトップノートの音は前に突き出てサウンドする傾向があるのでギターコードソロなどの構築の時などもトップの音を主体に考えて内声にスモールコードを乗せてあげるコード構築法も有効です^^
Ex.3 2弦にトップノートのサウンドをプラス
さらなるコードとギターの可能性…
別の視点からスモールコードメソッドの考えを広げてみましょう。
スモールコードメソッドの基本形(2音)にプラス1音(ギターの6,5弦 or 2,1弦の音)したものを単音で演奏してみましょう。
サウンドはとてもコードに対してインサイドなものとなりBebopなギターソロのラインが形成されやすくなります。
Ex.4 ギター指板上に現れるコードの単音化
この歌にリズムのアイデアを加えて生き生きとしたギターソロにしてみましょう。
Ex.5 コードのシングルノート化にリズムのアイデアを加えてみる
ギターソロの演奏中やテーマのメロディーの装飾などに有効なサステイン化。トップの音をホールドし3,4弦にあった3度と7度のスモールコードを演奏します。ちょうどピアニストによる演奏の左手と右手のようなラインになるのがこの手法の特徴です。ギターソロ演奏のガイドの役割として機能するのでよりコード感ある落ち着いた説得力のある演奏表現の中一つといえるでしょう^^
Ex.6 ギターでサステインのアイデアを使用した分散的なコードブレンドサウンド
お疲れ様でした^^今回の講座はいかがでしたか?
いろいろなコードの出発点ともいえる2声に音を加えることにより役割を変えて機能するスモールコードメソッドのお話でした^^
-お願い-
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今回もありがとうございました!!
– スモールコードの参考になるコードの資料 –
有名なギター用のコード教材です。ギターのコード教本らしいダイアグラムの記載もあるので便利です^^
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