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ポリペンタトニックスケールでのアドリブ練習方法


今回はコード上に違ったペンタトニックを想定しての演奏法であるポリペンタトニック奏法を研究していきたいと思います。
Cマイナーコード上でGマイナーペンタトニックスケールを演奏する

Gマイナーペンタトニックスケールの構成音は(G,B♭,C,D,F)となっていてこれをCマイナーの観点から観察すると…

(G=5th、B♭=♭7th、C=Root、D=9th、F=11th)となります。
結果としてCm(9,11)というコードの響きを得ることができます
これは前回の記事(アッパーストラクチャートライアド奏法)と似た考え方で、テンションノートの美味しいところを抜き取ってスケールを構成してみたら結果としてターゲットのマイナーコードに対してⅤマイナーペンタ(Cマイナーの場合はGマイナーペンタ)を使うと、うまくサウンドしてくれた!という原理です。

考え方はとてもシンプルですね^ ^

Cマイナーの♭3rd音(E♭音)を含んでいないので透明感のある無機質なような近未来的なイメージのサウンド(私の中のイメージですw)がします。コードの3rd音は意外にキャラクターが強く演奏上ではかえってスパイシーな響きとして今の私は捉えています。それだけ強いキャラクター性を持っているので着地点として3rd音を設定(特にBeBopなどでは)すると効果的なことなのがここからも伺えます。

CマイナーコードでGマイナーペンタトニックスケールを演奏

https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2015/08/penta1.mp3?_=1




次にフレーズでもポリペンタトニック奏法を研究していきます。ポリペンタ奏法のポイントは譜面の下から解説をしていきます。

https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2015/08/penta2.mp3?_=2

4つの音型での区切り

サウンドを4つの音型として整理することでサウンドが整理され綺麗に響かせることができます。またその4音を基準にして1音増やした5音でのポリリズム的アプローチであったり、1音減らした3音(3連符など)でのたたみ込みアプローチなど…。
4音の音型は様々な表現へと変化させる基準と捉えることができます。

 

ポリペンタとトニックペンタの混合

ポリペンタトニックスケール一発でのアプローチでも十分にサウンドさせることが可能ですが、もととなるコードサウンド(ペンタトニックなど)もミックスして演奏することによってより効果的にテンションノートを演出することが可能です。
(今回の場合だとGマイナーペンタがポリペンタでCマイナーペンタがトニックペンタです)

 

ポリペンタから派生するコードアルペジオサウンド

上記の譜例ではポリペンタ(Gマイナーペンタトニックスケール)のサウンドノートとトニックペンタ(Cマイナーペンタトニックスケール)のサウンドノートを混ぜることで派生するE♭M7のコードアルペジオを使用しています。E♭M7の長7度音のD音を絡ませることにより私好みの叙情的/神秘的な雰囲気が形成されます(笑)
他にもコードアルペジオの形成が可能です。私好みのCoolなD音(Cマイナーに対して9th)を絡めた4声のコードで他に代理の可能性として考えられるのは…B♭6(B♭,D,F,G)が考えられますね!!

…ですが、E♭音とD音の半音の演出によってこのCoolな雰囲気が形成されていると私個人は感じるので、やはりE♭M7が個人的には一番しっくりきます。

終止や伸ばすとクールなサウンド技法

Cマイナーに対して9thの音を演奏すると着地点が曖昧ななんともいえないCoolなサウンドが得られます。この9thのD音を引っ張って主張を強めてみましょう。例えばCマイナーの上で、代理的にE♭M7を利用したとして…E♭M7の長7度音のD音をRootのE♭音(E♭M7想定で)から半音下げて引っ張る…これは効果的なサウンドアプローチだと個人的には思います。

 

最後に…

Mr.P.C.(Cマイナーブルース)の上でポリペンタでのアプローチをして遊んでみました♪

 

●ペンタトニックスケールの参考になる教本


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