横浜 武蔵小杉のギター・ジャズギター教室 永井義朗ギター教室

Mark Turner コンテンポラリージャズアドリブ分析

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革新的サックス奏者 Mark Turner

Mark Turnerは1965年11月10日オハイオ州はフェアボーンの生まれのジャズサックス奏者。
90年代以降あらためて評価されている「ドライブ感よりも浮遊感を重要視」したクールジャズ寄りの知的な演奏スタイルを進化させメインストリームへ押し上げた張本人である。

また同時期にKurt RosenwinkelとQurtetを結成したMark Turnerは、94年ダウンタウンにオープンしたジャズクラブ「スモールズ」を中心に活動を開始。

当時からスモールズは多くの新進気鋭な若手ジャズミュージシャンの情報交換の場となっていたそうな。




分析するアドリブの収録盤と楽曲について

今回参考とするフレージングソースは、Tad Shull(1955年10月15日コネチカット州フェアフィールド郡ノーウォーク出生のテナーサックス奏者)との共作となる「Two Tenor Ballads」に収録された「Blue In Green」でのMark Turnerによるアドリブ演奏から。

アルバム名 Two Tenor Ballads
参加ミュージシャン
  • Mark Turner (Ts)
  • Tad Shull (Ts)
  • Kevin Hays (P)
  • Larry Grenadier (B)
  • Billy Drummond (D)
  • 楽曲
    1. A Flower Is A Lovesome Thing
    2. Autumn In New York
    3. Blue In Green
    4. What’s My Name
    5. I Forgot To Remember
    6. Alone Together
    7. Very Early
    8. Turn Out The Stars
    9. You’ve Changerd
    録音日 1994年12月30日

    Criss Crossからリリースされた本作はジャズスタンダードやジャズメンによるオリジナルのスタンダード曲集である。Mark Turnerは3 – 7 – 8のBill Evansの楽曲をTad Shullは4 – 5 – 9を選曲しています。

    今回のジャズギター・レッスンブログにて取り上げているMark Turnerの選曲した「Blue In Green」はトランペッターでジャズの帝王であるMiles Davis作曲のジャズバラード。
    といってもこれはクレジット上であってこの曲の真の作曲者はBill Evansとされています。

    「Blue In Green」はメロディックマイナーのサウンドを理解するには良い楽曲なのではないでしょうか?

    それではMark Turnerによるジャズ・フレーズを確認していきましょう。

    Mark Turner ジャズアドリブフレーズ



    https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2018/08/Blue-In-Green.mp3?_=6

    Mark Turner ジャズアドリブフレーズ 第1小節


    Mark Turner ジャズアドリブ 第1小節


    https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2018/08/Blue-In-Green1.mp3?_=7
    Fコンディミのダイアトニックテンションを利用し、ベースコードとなるF7のⅢdim7代理となるAdim7のコードトーンへアプローチを加えフレーズメイクがなされています。

    また、3連符を2音のグループとしたポリリズム上での

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