横浜 武蔵小杉のギター・ジャズギター教室 永井義朗ギター教室

Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析 第9回

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今回のジャズギター・レッスンブログでは過去に以下の記事でもお送りしたLage Lundによる「Darn That Dream」のジャズギター・アドリブからLage Lundのジャズギター演奏スタイルを分析したいと思う。

Lage Lund ジャズギター・アドリブ 分析 第1回

Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析 第8回

Lage Lund 2作目のアルバム「Standards」

今回のジャズギター・レッスンブログで参考とするフレージングソースは、Lage Lundの日本規格盤の2作目となる「Standards」に収録された「Darn That Dream」でのLage Lundによるジャズギター・アドリブ演奏から。
「Standards」はその名の通りジャズ・スタンダードを中心に演奏されており、初期のLage Lundのギタースタイルを研究する資料としては美味しい1枚である。

(ちなみにLage Lundによるアルバム1作目は「Romantic Latino -for Ladies-」である)

アルバム名 Standards
参加ミュージシャン
  • Lage Lund (Gt)
  • Orlando Le Fleming (B)
  • Rodney Green (D)
  • Jaleel Shaw (Ts)
  • 楽曲
    1. Darn That Dream
    2. Turn Out The Stars
    3. Here’s That Rainy Day
    4. A Beautiful Friendship
    5. Moonlight In Vermont
    6. That Old Feeling
    7. Time After Time
    8. I Loves You Porgy
    9. Fitou
    録音日 2007年 1月31日 – 2月1日

    続いて、今回のジャズギター・レッスンブログで題材とするLage Lundが演奏したジャズ・スタンダード「Darn That Dream」について少し触れていくことにする。

    ジャズ・スタンダード「Darn That Dream」

    Darn That Dreamは1939年にJimmy Van Heusenにより作曲され、Eddie DeLangeにより作詞された楽曲である。
    翌1940年にはBenny Goodman楽団の演奏とシンガーのMildred Baileyによって初のレコーディングが行われ大ヒットとなる。

    Darn That Dream – Benny Goodman (Mildred Bailey, vocal)

    「Darn That Dream」は本来、ブロードウェイ・ミュージカル「Swingin’ the Dream」(1939.11.29オープン)で初めて披露されたが。わずか13回の公演の後、翌年12月9日に幕を閉じている。

    Swingin’ the Dream




    「Darn That Dream」のコード進行

    Darn That Dreamのコード進行

    「Darn That Dream」は大きくAセクションBセクションとの2つのセクションにより構成され、AセクションはKey of G MajorとなりBセクションは短3度下降となるKey of E♭ Major(もしくはAセクションの同主短調のKey of G Minor)となる。

    上記のコード進行は原版に忠実な「Darn That Dream」のコード進行となる。

    コード進行を現代のアレンジで細かく解釈したスコアも多い、発展した「Darn That Dream」のコード進行は日本ではジャズスタンダード・バイブル、海外ではReal Bookなどを参考にしても良いだろう。

    ジャズ・スタンダード・バイブル
    The Real Book

    また、「Darn That Dream」のオリジナルの構成では冒頭にKay Of E♭のヴァースが挿入される。




    それでは、ここからLage Lundのジャズギター・スタイルを分析していくこととする。

    Lage Lundのジャズギター・アドリブソロの解説



    Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析 ギターソロの全容


    https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2018/08/full-5.mp3?_=10
    今回のLage Lund ジャズギター・アドリブ分析の対象となるフレージングは第1コーラス第26小節 – 34小節までのBセクションへ切り替わる前を対象としている。

    ここにLage Lundによる「Darn That Dream」のトランスクリプションを作成した際の動画を添付するのでご確認いただきたい。

    Darn That Dream – Lage Lund Trio

    今回取り上げている Lage Lundによる「Darn That Dream」のジャズギター・トランスクリプションを下記のリンクにて販売中である。

    興味のある方は学習に合わせて活用いただければと思う。

    Jazz Guitar Transcriptions

    Lage Lund ジャズギター・スタイル 分析 第1小節

    Lage LundはベースコードであるEドミナント7に対して裏コードによる代理となるB♭メジャー・トライアドを想定してギターソロを展開している。



    Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析 裏コード想定による代理


    https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2018/08/1-5.mp3?_=11

    さらにB♭メジャー・トライアドをB♭ドミナント7と解釈し、オルタード・テンションによるギターソロをLage Lundは演奏している。

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