今回のジャズギター・レッスンブログで参考とするフレージングソースは前回に引き続き、ジャズ・スタンダード「Isfahan」でのJesse Van Rullerによるジャズギター・アドリブを分析していくこととする。
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第1回
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第2回
Jesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第3回
Jesse Van Ruller 「Live at Murphy’s Law」
「Live at Murphy’s Law」はJesse Van Rullerトリオによるスリリングな演奏が楽しめる名盤である。また本作はジャズスタンダードナンバーを中心に盛り込まれておりジャズギターの学習者には嬉しい1枚である。
アルバムタイトル | Live at Murphy’s Law |
参加ミュージシャン |
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楽曲 |
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録音日 | 2004年 7月7日 – 7月8日 |
続いて、今回のジャズギター・レッスンブログで題材とするJesse Van Rullerが演奏したジャズ・スタンダード「Ishafan」について少し触れていくことにする。
ジャズ・スタンダード「Isfahan」について
IsfahanはDuke EllingtonとBilly Strayhornにより作曲された、イランの首都名をタイトルとする楽曲である。
Duke Ellington楽団がかつてリリースした組曲集の一つである極東組曲 (The Far East Suite)に「Isfahan」は収録されている。
Duke Ellington楽団による組曲集は極東組曲 (The Far East Suite)の他にもラテン・アメリカ組曲ラテン・アメリカ組曲女王組曲などが存在する。
極東組曲 (The Far East Suite)
ラテン・アメリカ組曲
ニューオーリンズ組曲
女王組曲
Isfahanが収録された極東組曲 (The Far East Suite)は1966年12月に録音され、翌年1967年にリリースされている。
「Isfahan」のコード進行
「Isfahan」はAセクションとBセクションとCセクションとの3つのセクションにより構成される。
AセクションではD♭ MajorとA Majorの長3度違いによる2つのメジャーキーの軸を往来するような印象である。
上記のコード進行は「Duke Ellington Real Book」に掲載されているコード進行を元にしている。
それでは、これよりJesse Van Rullerのジャズギター・スタイルを分析していくこととする。
Jesse Van Ruller ジャズギターソロの解説
今回のJesse Van Rullerのジャズギター・アドリブ分析対象となるフレージングは全体で第1コーラスの第31小節 – 34小節までを対象としている。
今回取り上げているJesse Van Rullerによる「Isfahan」のジャズギター・トランスクリプションを下記のリンクにて販売中である。
(ゴールド会員の方はJesse Van Ruller ジャズギター・アドリブ分析 第1回のページ下部の会員コンテンツよりJesse Van Rullerによるジャズギター・アドリブ完全コピー譜面を無料でダウンロードいただけます。)
興味のある方は学習に合わせて活用いただければと思う。
Jazz Guitar Transcriptions
Jesse Van Ruller ジャズギター・スタイル分析 第1小節
第1小節から第2小節第1拍までE♭7を想定したギターソロをJesse Van Rullerは演奏している。
第1拍にはD♭メジャー7 コード・アルペジオによる演奏が確認できる。
D♭メジャー7は、ベースコードであるE♭7に対して♭Ⅶメジャー7となり、ナチュラル系テンションを保有するドミナント・スケールを表現する際に用いられる代理コードである。
第2拍ウラからはFメジャー・トライアドが演奏されている。ベースコードのE♭7に対するⅡメジャー・トライアドとなりこれは、