今回のジャズギター・レッスンブログはジャズギターの醍醐味の一つでもあるハーモナイズ術と組み上げ方についてお送りします。
基本はドロップ2コードが中心
ジャズギターにおけるハーモナイズ構築の中心となるのはドロップ2コードであるのでは?と個人的に考えています。
理由としては、ドロップ2コードはギターで4声のコードを演奏する方法として、最も可能性と汎用性のあるスタイルだからです。
(Drop2コードに関しては後日詳しくお話ししたいと思います。)
ハーモナイズはドロップ2コードの学習にもってこい
まずお断りしておきたいことが1点。
今回のジャズギター・レッスンブログにおけるドロップ2コードは4声のコードにのみ焦点を絞ってお話ししていきたいと思います。
4声コードに焦点を絞ったドロップ2コード構築の可能性は、
1 – 3 – 5 – 6
もしくは
1 – 3 – 5 – 7
の2種類による度数積みがメインとなり、基本となると思います。
これらの4声コードには4種類の転回形が考えられます。
これによりコードのコードトーンをメロディーとする楽曲をハーモナイズすることが可能です。
ハーモナイズ練習曲の選び方
ハーモナイズに初めて取り組む際はシンプルなメロディーによる楽曲を選ぶことがポイントとなります。
例えばCharlie ParkerのBillie’s Bounceのメロディーをリハーモナイズするには、何かしらの工夫が要求されてしまうので取り上げないようにしましょう(笑)
理由としては…メロディーの量がコードに対して多すぎる為です。
ハーモナイズ練習のおすすめ楽曲としてはAll The Things You AreやAutumn Leavesなどのシンプルなメロディーとコード進行をもつ楽曲です。
実践 :「枯葉のコード進行でハーモナイズ」
それでは実践編としてジャズスタンダードの「Autumn Leaves」のメロディーとコード進行に沿ってハーモナイズの練習法の解説をしたいと思います。
まずは冒頭のメロディーをハーモナイズしてみます。
アウフタクト(弱起小節)のメロディーにはGマイナーのコードを想定してハーモナイズしています。
「Autumn Leaves」のAセクションにおけるメロディーはコードに対して主にRoot 2nd 3rdとなり、ドロップ2コードでハーモナイズが可能なのはRootと♭3rdとなります。
ドロップ2コード習得ステップの序盤では9thなどのテンションはハーモナイズ対象とせずにコードトーンのみをハーモナイズ対象とします。
これにより様々なコードタイプと転回形によるドロップ2コードを想定する必要があるので、ハーモナイズ練習はドロップ2コードを習得するために最良の練習法となるんです!
ここからはハーモナイズ術の重要な第2ステップとなる細かいメロディーのハーモナイズ対処法についてお話ししていきたいと思います。