横浜 武蔵小杉のギター・ジャズギター教室 永井義朗ギター教室

Gilad Hekselmanのジャズギタースタイル分析 2

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今回のギターレッスンブログはGilad Hekselman氏のギター アドリブフレーズを研究していきます。

今回のGilad Hekselman氏のアドリブフレーズはGilad Hekselman氏の新作「Homes」に収録されたギターリストのBaden Powell氏による美しいナンバー「Samba Em Preludio」の一節から。

今回もGilad Hekselman氏による美しいアドリブフレーズを研究していきます。

それでは今回のギターレッスンブログも最後までよろしくお願いします。

Gilad Hekselman研究 参考音源

今回の参考譜面

Gilad Hekselman アドリブフレーズ 研究 | 参考譜面


https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2016/09/gilad2-1.mp3?_=1

ギターによるカウンターラインの演出

Gilad Hekselman氏のギター アドリブフレーズを分析する際に切っても切り離せないのがカウンターライン
前回もカウンターラインに触れていきましたが今回も簡単に触れていきましょう。

前回のGilad Hekselman氏のギターアドリブフレーズ研究記事

Gilad Hekselman氏によるアドリブフレーズを聴いてみると高音部と低音部でしっかりと歌が出来上がっています。
今回フォーカスを当てているGilad Hekselman氏の「Homes」では全体的に美しく胸を打つギターによるカウンターラインが散りばめられています。

カウンターラインにご興味のある方は是非一度リスニングされる事をオススメします。






バッハのインベンション

話は少し反れますが、Gilad Hekselman氏はカウンターラインの練習の為にバッハのインヴェンションをギターで練習する事をすすめていました。

ギターリストでもありコードマスターのTed Greene氏のホームページではギター用にアレンジされたインヴェンションのNo.1とNo.4の譜面をダウンロードすることができます。

他にも気になるインヴェンションのギター本を見つけました。

スモールコードでのツーファイブライン演出

それではGilad Hekselman氏のアドリブフレーズの詳細を確認していきましょう。
まずは1小節目。

Gilad Hekselman アドリブフレーズ 研究 | スモールコードの演出

ここではDm7-G7のツーファイブでのラインですがGilad Hekselman氏はトップのサウンドを維持しつつコードでツーファイブを演出しています。
Dm7の♭3度と♭7度(F音とC音)をスモールコードで演出し、G7上ではC音がB音に下がりG7の3度と♭7度となっています。

Gilad Hekselman アドリブフレーズ 研究 | スモールコードの演出


https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2016/09/gilad2-2.mp3?_=2

代理コードでのツーファイブ演出

次にGilad Hekselman氏のアドリブフレーズの2小節目に注目してみます。
ここはBmへ向かうツーファイブとなっています。

Gilad Hekselman アドリブフレーズ 研究 | 代理コードでの演出

C♯m7♭5ではⅢ度マイナー代理を使用したEマイナーでの上行、そのままF♯7のRootと3度(F♯音とA♯音)に接続されるアドリブフレーズが展開されています。

ラインの解決はボトムとなるコードではなく、トップのラインで解決感を演出していますね。
Gilad Hekselman氏の美しい歌が際立つアドリブフレーズです。

Gilad Hekselman アドリブフレーズ 研究 | 代理コードでの演出


https://yoshiakinagai.com/wp-content/uploads/2016/09/gilad2-3.mp3?_=3






Gilad Hekselman研究のまとめ

高度な理論より演出のしかた
今回のGilad Hekselman氏のアドリブフレーズでは特に高度な演奏論などを使用するわけではなく、シンプルな歌を大切にしたアドリブフレーズの展開となっています。

シンプルな歌でも飽きさせないようなアドリブフレーズになっているのは、やはりギターによるカウンターラインの演出がある為ですね!

カウンターラインは体が慣れてしまえばオートマチックに指が動いてくるから不思議です。
このカウンターラインの指の感覚を掴むためにはバッハのインベンションをギターで練習するのベストだと思います。
ピアノ用の曲なのでギターでの表現はかなり難しいですが、ハマると楽しいですよ^^

今回も最後までありがとうございました!

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