Lage Lund ジャズギター・アドリブ分析

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  • 公開日 2018/08/12
  • 最終更新日 2018/08/14

Lage Lund 2作目のアルバム「Standards」

今回のジャズギターレッスンブログで参考とするフレージングソースは、Lage Lundの日本規格盤の2作目となる「Standards」に収録された「Darn That Dream」でのLage Lundによるギターアドリブ演奏から。
「Standards」はその名の通りジャズ・スタンダードを中心に演奏されており初期のLage Lundのギタースタイルを研究する資料としては美味しい1枚である。

(ちなみに1枚目は「Romantic Latino -for Ladies-」)

アルバム名 Standards
参加ミュージシャン
  • Lage Lund (Gt)
  • Orlando Le Fleming (B)
  • Rodney Green (D)
  • Jaleel Shaw (Ts)
  • 楽曲
    1. Darn That Dream
    2. Turn Out The Stars
    3. Here’s That Rainy Day
    4. A Beautiful Friendship
    5. Moonlight In Vermont
    6. That Old Feeling
    7. Time After Time
    8. I Loves You Porgy
    9. Fitou
    録音日 2007年 1月31日 – 2月1日

    それでは、今回取り上げていくピックアップからのアドリブソロの全体図をご確認いただきたい。

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    Lage Lund 「Darn That Dream」 参考ギターソロ






    Lage Lund ギターソロ ピックアップ/第1小節
    楽曲のトニックメジャーであるGをベースコードに設定し、Gオーグメント・トライアドとF♯オーグメント・トライアドによるシンメトリック・オーグメントにより構築されたアドリブソロとなっている。

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    Lage Lund シンメトリック・オーグメントによるジャズギター・アドリブソロ


    またF♯オーグメント・トライアドはDオーグメント・トライアドとも解釈が可能なので、2拍アタマからをD7♯5と捉えても良いと思う。


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    Lage Lund D7#5によるジャズギター・アドリブソロ


    シンメトリック・オーグメント

    シンメトリックオーグメントは半音違いのルートを持つ2つのオーグメント・トライアドからなるヘクサトニック(6音)スケールを指す。

    スケール名 シンメトリックオーグメント
    スケールの分類 ヘクサトニックスケール
    構成音/ディグリー Root ♯9th 3rd 5th ♯5th 7th


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    ジャズギター・アドリブアイデア 「シンメトリックオーグメントスケール」


    1 ♯9 3 5 ♯5 7のダイアトニックテンションを持ちメジャー7コードに対してもマイナー7コードに対してもファンクションする汎用性の高いヘクサトニック・スケールである。





    Lage Lund ギターソロ ピックアップ/第2小節

    第1小節に確認できたD7♯5を軸としたD7によるドミナントのアプローチが確認できる。ここでLage LundはE♭メロディック・マイナースケールを想定しDオルタードにてアドリブソロを展開している。

    2拍目でGの5度音(D)に解決しアドリブソロ第3小節に想定されるB♭mの3度音をアプローチ音(C)の後、シンコペーションにて演奏している。


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    Lage Lund メロディックマイナートライアドによるジャズギター・アドリブソロ



    Lage Lund ギターソロ 第1小節

    ベースコードはGとなるが、第2小節のB♭m7 – E♭7を拡大して演奏している。

    第2小節に控えるB♭m7 – E♭7は、おそらく多くの演奏者の頭を悩ませたコード進行であると同時にこの楽曲のキーとなるコード進行といえる。

    しかし、Lage Lundは初めからB♭マイナーで演奏をする事で違和感のないフィールドを作り上げている。


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    Lage Lund コードの拡大解釈によるジャズギター・アドリブソロ



    Lage Lund ギターソロ 第2小節

    第1小節にて想定したB♭マイナーの♭ⅦトライアドとなるA♭メジャートライアドを演奏している。そのため、第1小節と第2小節はB♭m7を想定しての大きなアドリブソロとなる。

    4拍ウラではGメジャーの3度音(B)を演奏し第3小節へ繋げている。


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    Lage Lund U.S.Tによるジャズギター・アドリブソロ



    Lage Lund ギターソロ 第3 – 4小節

    第3小節ではDrop3転回されたAm7(11)のトップ3を、第4小節ではDrop2転回されたBm7のトップ3を演奏している。

    Lage Lundの想定している演奏軸はおそらく第3小節でAマイナー、第4小節ではBマイナーとなっている。


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    Lage Lund クラスターコードによるジャズギター アドリブソロ


    これらのコードをトライアド軸から観察すると、Gsus4トライアドとFadd♯11(no 5th)とすることも可能である。


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    クラスターコードとドロップコードの関係




    まとめ

    コードを拡大解釈することによりDarn That Dream特有のコード進行によるサウンドの制約から解放されたLage Lundの歌心溢れるアドリブソロが堪能できます。

    アドリブ演奏の軸をマイナーに持つことの多いLage Lundならではのアプローチや、クラスターなコードビルドなどコンテンポラリージャズギタースタイルを学習する上でお手本としたいアドリブ演奏といえるだろう。

    1. トニックメジャーへのシンメトリック・オーグメントの利用
    2. コード進行の大まかな解釈
    3. クラスターなコードサウンド

    それでは、また。