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2016.09.23.Fri

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Kurt Rosenwinkelのギターアドリブフレーズ研究 4

今回のジャズギターレッスンブログはKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ研究第4回をお送りします。

今回はKurt Rosenwinkel氏のオリジナル曲である「The Cross」からKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズをピックアップし分析していきたいと思います。

Kurt Rosenwinkel研究 参考盤

Kurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ譜面

それではまずKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ譜面を確認していきましょう。

Kurt Rosenwinkel 研究 | 参考譜面

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楽曲The Crossの分析

The Crossは3拍子のKurt Rosenwinkel氏によるオリジナル曲でビートの感じは6/8にも聞こえてきます。
今回のKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズはThe CrossのAセクションから採用したもので、AセクションのコードワークはGm7が2小節Cが1小節といったサイクル。
このコード進行からはGドリアンといったモーダルな感覚でアドリブしていけますね。

ホールトーンアプローチ

Kurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ出だしに注目してみましょう。

Kurt Rosenwinkel 研究 | ホールトーンライクなアプローチ

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ここではB♭のホールトーンスケールライクなアプローチを展開しています。
アドリブフレーズ始まりの2音のクロマチックなアプローチはJohn Scofield氏を彷彿させるラインです。






コンディミ?な一節

続いてKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ2小節2拍目から注目してみましょう。

Kurt Rosenwinkel 研究 | コンディミ?なアプローチ

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ここでは3小節目のF音へ向かう囲い込みのアプローチのように考えることもできますが、細かく分析するとCコンディミの音使いとしても分析できます。
(A-G-F♯-Eの4音)
Cコンディミとして分析したのは、先ほどのB♭ホールトーンライクなオーグメントをGマイナーメジャー7と捉え、Gマイナー/C7とツーファイブライン的に解釈しているためです。

ペンタトニックスケール

Kurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ3小節目ではF音に着地しています。

Kurt Rosenwinkel 研究 | ペンタトニックスケールでのライン

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先ほどGマイナー/C7的な観点でKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズを分析したのは、ここで大きくFマイナーペンタトニックスケールを採用しKurt Rosenwinkel氏がアドリブフレーズを展開していたためです。

Kurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ3小節目冒頭の4音は4度音程でアドリブフレーズを展開しています。

4度音程はペンタトニックスケールをアドリブフレーズ材料として使うには注目するべき要素の一つです。

UST的な解釈

Kurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズ4〜5小節目ではGマイナートライアドへC音やE音を混ぜ込んだようなサウンド展開になっています。

Kurt Rosenwinkel 研究 | USTでのフレーズ解釈

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始まりの4音はE音とGマイナートライアドが確認できます。
続く2音がCトライアドの断片、さらに先の2音がB♭トライアドの断片と解釈することで、Gドリアンスケールをアッパーストラクチャートライアド(UST)で表現していると解釈できます。






メロディックリズム

Kurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズがもつフレーズのリズム(息使い)をグルーピングして分析してみました。
今回のKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズからは2音(黄)、3音(青)、4音(赤)の3つのグループに分類できます。

Kurt Rosenwinkel 研究 | 参考譜面

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3つの息使いを使い分けKurt Rosenwinkel氏は3拍子を感じさせないようにに渡り歩いています。
リズムは重要なアドリブ演奏要素ですね。

Kurt Rosenwinkel研究のまとめ

今回のKurt Rosenwinkel氏のアドリブフレーズはモーダルな感覚のコード進行上で展開されていましたが、Kurt Rosenwinkel氏はコード進行を感じさせるような一節を盛り込み独自の解釈をモーダルな上に落とし込んでいます。

コードタイプを若干切り替えホールトーンオーグメントコンディミなどコンテンポラリーな演奏要素を盛り込んでいます。

自由な音楽理論の解釈独自の音楽理論の創造がコンテンポラリージャズの演奏には必須ということを改めて感じさせるKurt Rosenwinkel氏のアドリブアプローチでした。

今回も最後までありがとうございました!

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