ドロップコードによるテーマのハーモナイズ

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  • 公開日 2017/06/11
  • 最終更新日 2018/08/05

ギターでのコード演出の際に多用されるドロップヴォイシングという和声法が存在します。

というわけで今回のギター講座ブログでは、ドロップコードによるテーマのリハーモナイズについてとドロップコードの成り立ち方について解説していきたいと思います。

それではまずご存知の方も多いと思いますが、簡単にドロップコードの構築法について解説をしてみたいと思います。

ギターという楽器を理解する

ギターでの和声演出になぜドロップコードが多用されるのか?
理由とぢてはギターではクローズコードによるヴォイシングの演出が難しい為です。

ギターで隣り合った音を重ねるにはストレッチの効いたフィンガーフォームもしくは開放弦を使用しての演奏アイデアが必要になります。




クローズコードとオープンコード

コードの積み方にはクローズコードとオープンコードの2種類が存在します。

クローズコードは1オクターブ以内に全ての音要素が内包されているコードの状態のことを指し、オープンコードは1オクターブより外にコードサウンドが存在する状態のコードを指します。

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クローズコードとオープンコード

ドロップコードはオープンなコード

まずオープンとクローズの解説をしていきましたが、ここからドロップコードの解説に入りたいと思います。

ドロップコードの作成法はいたってシンプルで、コードの高い音から何番目の音を1オクターブ下げるのか?というテーマのもとコードが転回されていく手法を指しています。

例えばドロップ2だとコードの最高音から2番目の音を1オクターブ下げて転回します。

この時転回させていくコードはクローズコードである事に注意しましょう。

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クローズコードからドロップコードへの転回

ドロップコードにはドロップ2の他にもドロップ3やドロップ2&4などが存在します。

ギターコードでよく用いられるのはドロップ2やドロップ3などでしょうか?

皆さんもこのコードをヴォイシングしたご経験があるかと思います。

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ギターで用いられるドロップ2やドロップ3の例



ドロップコードの利点

低音部から高音部までしっかりと補填することができるドロップコードはギターにピッタリのコード演出法の一つです。
もちろんクラスターなどのクローズなコードアイデアはピアノと違い曖昧にサウンドするギターで演奏する事でなんとも美しいサウンドを演出してくれるのも事実です。

ノウハウよりも演出するセンスを磨くことを忘れずに練習に励んでいただければと思います。

低音部を混ぜ合わせて演奏するスタイルは現代ギターでは当たり前のようになりましたが、ビバップなジャズギタースタイルではドロップコードを6弦から演奏することはあまり耳にしたことがありません。

高音弦側でのドロップコードによる演出で代表的なのはやはりWes Montgomery氏のコードソロでしょうか。

6弦からのドロップコードを分散的に演奏するだけでも随分とモダンな演出に聴こえてきます。
これには少しギターピッキングのテクニックを必要としますがギターピッキングのコントロール強化のエクササイズの構築にもドロップコードは良きアイデアとなりそうですね。

というわけで今回は少しハーモニーキャラクターをいじってとある曲(?)の一部をハーモナイズしています。

ご参考になれば嬉しいです。

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ドロップコード演出によるテーマのリハーモナイズ例